どうしてうつ病に?原因は人によって違う?

どうしてうつ病に?原因は人によって違う?

5人に1人がうつ病を発症しているといわれている日本。
世間の認識も変わりつつあり、うつ病=珍しくない病気になってきているほどですよね。

心が弱い人、甘えたの人が発病しやすいと誤解されがちですが、実は生真面目で周囲の人へと常に気を使っている人もうつ病になりやすいということが判明しているのです。

ではうつ病になってしまう原因やきっかけになり得る、トリガー的な要素はあるのでしょうか?

本記事ではうつ病の原因について、詳しく紹介していきます。
誰でも発症する可能性があるということをしっかり把握しておきましょう。

気分による落ち込みとうつ病の落ち込みは違う

うつ病と気分の違い

まず、うつ病の定義からざっくりと紹介します。
うつ病の落ち込みとその日の気分による落ち込みは少し違います。

人間はその日に起きた出来事で一喜一憂する生き物です。
仕事で上手くいかなかったり、家庭環境でもめ事があったりして落ち込む・ネガティブ思考になるといった感情の波は誰でも経験があるはず。
「時間が解決する」という言葉があるように、一時は感情の波があったとしても通常は時間が解決してくれます。
または、音楽を聞いたり美味しいものを食べたり、自分の好きなことをしてその落ち込みを解決する場合も。
気分による落ち込みはこういう風にお薬に頼らなくても、自然と時間と娯楽で解消できるのです。

しかし、うつ病の人は

・何が原因なのか分からないが落ち込んでいる
・問題が解決しても気分が回復しない
・仕事や学校へ通えなくなる

といった問題が日常生活で生じ始めます。

いくら時間がたっても気分が晴れず、憂鬱とした気分が続きます。
そのような状況担った場合は、医療機関でうつ病と判断されます。

うつ病の原因は?

うつ病の原因

定義を確認をしたところで、次は病を誘発させる原因をチェックしましょう。

実は、原因は「これ!」といった定義が存在していません。
理由は、人によって原因が違うからです。
脳内事情によると、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなると同時に、日常生活で受けるストレスや環境の変化が積み重なりうつ病になるといわれています。
中には遺伝的要因で発症する人もいるのです。
遺伝的要因の他には、環境要因や身体的要因があります。
では具体的にどういった状況が発症する原因になるのでしょうか?下記をチェックしましょう。

【環境要因】
幼少期の厳しい体験
身内や親しい人の死亡
仕事や財産の喪失
人間関係でのトラブル
劣悪な家庭環境
就職・退職、結婚・離婚、転勤
妊娠・育児、引っ越し
など
身体的要因】
クセになっている疲労
脳血管障害
感染症、癌、甲状腺機能の異常
PMSや出産後、更年期、ホルモンバランスの変化
降圧薬や避妊薬によるもの

上記の内容は一例なので、当てはまらない人もいるかと思います。
昨今は、仕事場や夫婦間でのパワハラやモラハラ、セクハラが原因でうつ病を発症する人も増加しています。

また女性は月に1回くる月経前のホルモンバランスの変化や、更年期障害でうつ病になる人もいます。
産後うつという言葉もあるほどですね。

※女性とうつ病の関係に関してはコチラから

うつ病になりやすいタイプは?

鬱になりやすい人

うつ病になりやすい人はどのような人なのでしょうか?
たび重なる研究によって、うつ病になりやすい人は3つのタイプがあるといわれています。

・循環器質
社交的で善良、とても親切で親しみやすいという一面を持っていながら、非常に血気盛んで怒りやすく、興奮しやすいという顔もあります。
・執着気質
仕事熱心、完璧主義、几帳面、ウソがつけない、凝り症な人は執着型に当てはまります。
長い興奮状態から一気に冷めると、抑うつ状態になりやすいといわれています。
・メランコリー親和型気質
常に周囲の人に気を配っているタイプです。他者からの評価を一番として、人間関係も円滑に進めたがります。一度問題が起きるとネガティブ思考になり、自分を責め始めます。

上記の3つに当てはまる人は、うつ病を発症しやすいタイプといえます。
何よりも大切なのは、自分の性格を良く知り、分析することです。

うつ病経験者から知る発病のキッカケ

うつ体験者の声

うつ病は誰でも発症する可能性がある病気です。
ここでは年代・ジャンル別で発症した人の体験談を覗いてみましょう。

〇Aさん/20代・大学生・女性〇

18歳の頃から都内の大学へ通うために、都会で一人暮らしをスタートしました。
大学2年生頃になると、朝がツラくなるように感じてしまい午前中の授業をサボる回数がだんだん増えてきました。
そういった生活を繰り返していくうちに「自分なんていなければいい」と思うように。
怠けている自分が許せなくてキライでした。
心配をしてくれた友人には、精神科へ通うよう進められて、そこでうつ病であったことが判明しました。
あれから治療をして、今は実家付近にある会社でOLとして働いてます。

〇Bさん/40代・主婦・女性〇

レベル2の癌をきっかけにうつ病を発症しました。
いつ死ぬか分からないという不安、これからどうすればいいのかという焦燥感、なんで自分がという落ち込みが積み重なりついに爆発したようです。
今は担当医と相談して、お薬で気持ちを保てています。

〇Cさん/30代・会社員・男性〇

ブラック企業に5年ほど勤めて、とうとう脳内がキャパオーバーに。
上司からのパワハラ、強制残業は当たり前の世界でした。
今はもう退職していますが、当時はどう生きていけばいいのか分からないと考えていました。
退職してもなお、前向きな気持ちになれず1ヵ月ほど引きこもる生活が続き、親に病院へと引っ張られてうつ病と診断されました。
現在は、治療がスタートして半年で気持ちが少し軽くなっています。

上記の他にも、体験談を読みたい人は厚生労働省が管理している「こころの耳」というサイトをチェックしてみてください。

原因が人それぞれだからこそ気付けない人も

原因は人それぞれ

うつ病の何が問題かといわれると、本人が気付いていないというケースが非常に多いという点があります。

ここまで原因を紹介しましたが「いっぱいあるなあ」と感じませんでしたか?
そう、発病のトリガーとなる原因がたくさんあるがために「これくらいじゃうつ病じゃないでしょ」と自分で自分を押し込みがちになってしまうのです。

何度でもいいますが、うつ病は誰でも発症しうる病気。
メンタルが一向に回復しない、または原因に心当たりがあるという方は一度心療内科や精神科にかかることを推奨します。