副作用は最初だけ?抗うつ剤の副作用に対処

副作用は最初だけ?抗うつ剤の副作用に対処

前回は、抗うつ剤の飲み方について紹介しました。
うつ病の治療に用いられる抗うつ剤は、毎日飲み続けることで効果を発揮し、治療期間も半年~数年かかる場合があるというお話でしたね。
抗不安剤や睡眠薬とは違って、その時々による症状を改善するように作用しないため、内服という手段が適当であるとも紹介しました。

飲み方についてまだ読んでいない人は、コチラからどうぞ。

今回は、抗うつ剤の副作用について詳しく紹介していきます。
抗うつ剤は飲み始めに副作用を生じやすいといわれており、吐き気や下痢を引き起こすケースがあります。

ではそういった副作用は飲み続けている限り続くのでしょうか?
それとも最初だけ?

さっそくチェックしていきましょう。

抗うつ剤の副作用は?

副作用

第1回でも紹介した、SSRIやSNRI、NaSSA、三環系抗うつ剤、四環系抗うつ剤といった抗うつ剤にはそれぞれの副作用があります
どれも似たような副作用ですが、大まかな違いを確認しておきましょう。

☆SSRI
吐き気、食欲不振、下痢
☆SNRI
吐き気、尿が出にくい、頭痛
☆NaSSA
眠気、体重増加

☆三環系抗うつ剤
口渇、便秘、立ちくらみ

☆四環系抗うつ剤
眠気、ふらつき

抗うつ剤の副作用は、種類によって若干異なります。
また、服用をスタートしてから1~2週間目に生じるケースが多く、効果よりも先に副作用を感じ取ってしまう人がほとんどです。

抗うつ剤は効果発現までの時間が長いというのも理由になりますが、その他にもセロトニンやノルアドレナリンの分泌促進作用に身体がまだ慣れていないということもあります。

特に、下痢や吐き気は第6回でもお話ししたように、胃にあるセロトニンに作用が働いてしまい吐き気や下痢を引き起こします。
もちろんセロトニン以外の原因もあり、心因性や妊娠、肝機能障害、生活習慣病がきっかけで吐き気や下痢を生じる場合もあるといわれています。

抗うつ剤はずっとこのような副作用が続くのでしょうか?
実はそうでもないのです。

抗うつ剤は効果よりも先に副作用を発現しがちですが、吐き気や下痢、頭痛、眠気といったものも飲み始めに現れやすいだけで永遠に続くわけではありません。
身体がお薬に慣れてくれば、だんだんと通常の状態へと戻っていき、顕著に感じにくくなります。

初めてお薬を飲む人は大半が「飲んだら体調が悪くなった」として、自己判断で服用をストップしようとします。
急に減薬したり断薬したりするほうが身体にとって何倍も良くないので、副作用が酷い場合は相談しましょう。

重い副作用はあるのか?

重い副作用

抗うつ剤も他のお薬と同じように、重い副作用があります。
抗うつ剤にはこれまで紹介してきたような5種類の薬がありますが、どのお薬もだいだい重い副作用の内容は同じです。
重い副作用といっても、100%発生する副作用ではありません。
どれも発生頻度が不明なものばかりなので、過度に心配する必要はないです。

☆抗うつ剤の重い副作用☆

セロトニン症候群
肝機能障害や黄疸
SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)
皮膚粘膜眼症候群
QT延長、心室頻拍
悪性症候群
痙攣
アナフィラキシー
など

上記で挙げた副作用はほんのわずかを紹介したまでです。
その他にもたくさんの種類があるので、気になる人は医者にきちんと確認しておきましょう。

また、ネットでも検索可能です。

参考までに、レクサプロやジェイゾロフトのKEGGデータベースを貼っておきます。

※KEGGデータベース「レクサプロ」

※KEGGデータベース「ジェイゾロフト」

副作用の対処法をチェック

副作用の対処法

ここでは、抗うつ剤の副作用に対処できる方法をチェックしていきましょう。
副作用は意外にも市販薬で対処できる場合もあるんです。

たとえば、抗うつ剤特有の副作用である吐き気や下痢には、市販される整腸剤や胃薬を用いて対処してOK。
市販薬は基本的に医薬品と併用してもなんら問題はないといわれており、健康被害をもたらす危険性も低いとされています。

日中の活動中に眠気の副作用を顕著に感じる場合は、お薬が効き過ぎている場合があります。
うつ病に対してきちんと対処しているともいえますが、日中の活動中に異常な眠気を感じると仕事や育児、学業がままならない場合もあります。
またこっくりと移動中に居眠りしてしまうと大変です。
眠気の副作用に悩まされている場合は、服用している薬の成分量を徐々に減らしていきましょう。