「気分が落ち込む」だけじゃない!うつ病の症状について

「気分が落ち込む」だけじゃない!うつ病の症状について

前回の記事では、うつ病の原因について紹介しました。
職場先や家庭内での人間関係、慢性的な疲労、女性の月経によるホルモンバランスの変化によって発症し、まさに十人十色の原因があるということでした。

今回は、うつ病の症状について紹介していきます。

気分が落ち込むだけと思われがちですが、うつ病の症状は身体にも顕著に現れてきます。

・ちょっとうつかもしれない
・これってもううつ病なの?

という不安や気持ちを抱えている人は、うつ病の症状と今現在の状況を照らし合わせてみましょう。

「落ち込む」以外のこころの症状

うつの心の症状

まずは、心の症状から紹介していきます。
頻繁に見られるのが、抑うつ気分と思考力の低下、意欲の低下です。
さっそく細かくチェックしていきましょう。

【抑うつ気分】
気分が落ち込む、朝に落ち込む
悲しい気分になる
憂うつ状態が続いている
希望がない
【思考力の低下】
仕事に集中できず、能率が落ちた
決断できない
人の言うことが理解できない、注意散漫
【意欲の低下】
趣味や娯楽に興味がなくなる
家族や友達としゃべるのがつまらないと感じる
テレビや新聞をみても楽しさを感じない
身だしなみが気にならなくなる
焦燥感を感じる

心の症状を見て「これってうつ症状なの?!」とビックリした人もいるはずです。
もちろん上記の症状が時間と共に解決するようであれば、うつ病ではない可能性もあります。
心の症状がずっと続いているという状況化であれば、一度見つめ直すといいかもしれません。

眠れない、食べれないといった身体症状

うつの身体症状

うつ病患者は、心の症状の他にも身体症状を併発しているケースが多くあります。
たとえば、眠れない・食欲がない・常に疲れている・月経がこない・特定の部位に痛みを感じるといった身体症状です。
心の症状の他にも、身体症状にも思い当たる場合はすぐにでも医療機関へかかりましょう。

【睡眠の問題】
眠れない
何度も起きる
アラームよりも早く起きる
寝た気がしない
【食欲の問題】
食べたくない(食欲の低下)
食べるのが億劫に感じる、または味を感じられない
体重が1ヵ月で数キロも落ちる
【疲れやダルさ】
疲れが残っている
ダルさを感じる
何をしても酷く疲れる
【ホルモン系の問題】
月経不順
勃起障害
性欲の低下
【痛みや苦しさの問題】
鈍痛のような頭痛
肩や背中、四肢関節の痛み
便秘
動悸
キリキリとした胃の痛み
発汗や息苦しさ、窒息感

私が過去に担当した患者さんの中には、自分ではうつ病であるという自覚がなく、心療内科を受ける前は内科を受診していたという人もたくさんいたんです。
つまり、緊張をすると胃がキリキリする、心配事があると落ち着きがなくなり動悸がするという症状を引き起こしている=内科へ行かなくてはという心情になるわけ。
心と身体は繋がっているということ
ですね。

眠りすぎる、食べ過ぎるといった逆症状もある

うつの逆症状

うつ病と不眠症状、食欲低下の問題はよく知られている症状ですよね。
実はその逆症状もあるって知っていますか?

異常なほど睡眠をとる、または甘いものが急激に欲しくなり過食するといった症状です。
それにより体重が減るのではなく、増加する人もいます。
やせ細っている人だけがうつ病ではないということです。

眠りすぎる人も、自分では眠りすぎているとは感じておらず、むしろ寝足りないと感じています。
不眠症状のひとつで、熟眠障害と呼ばれるものです。
そういった患者さんには、まれに抗うつ剤と熟眠障害に有効な睡眠薬が処方されるケースがあります。

症状に当てはまるならうつ病かもしれません

うつかも

心身の症状に心当たりがある人は、もうすでに発病しているかもしれません。
もちろん断言はできません。
西洋や欧米ほどではありませんが、日本もうつ病患者が国民の5人に1人と決して低くない割合であることも事実です。
そのため、本記事で紹介した症状に心当たりがある人はまずは医療機関で診察を受けましょう。

ここからは余談ですが、お隣の韓国では精神科や心療内科にかかる=弱い人間であるという認識が非常に強く、自殺者が多いという統計がでています。
「力の強さや権力こそが正義」という古い考えが21世紀の今でも根付いており、苦しい思いをしている若者や大人がたくさんいるのです。
一昔前の日本も韓国と考え方が似ており、精神科に通う=奇人変人というレッテルが貼られていました。
こういった考え方は非常に危険であり、相手だけでなく自分自身を苦しめる原因になり得ます。
そうならないためにも、ツラい・今までは違う自分だと感じた場合は気兼ねなく医療機関へかかり、問題を解決していきましょう。